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研究グループ紹介

研究グループ紹介

末梢神経・神経免疫グループ

自己抗体・補体・糖鎖から病態に迫る、
免疫介在性ニューロパチーのバイオマーカー研究

私たち末梢神経・神経免疫グループは、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)や自己免疫性ノドパチー、抗MAG抗体ニューロパチーなど、免疫介在性末梢神経疾患を対象とし、その病態解明と診断・治療に直結するバイオマーカーの探索に取り組んでいます。特に、自己抗体(抗NF155抗体、抗CNTN1抗体、抗Caspr1抗体、抗MAG抗体など)、補体活性、および神経細胞膜に存在する糖鎖(N結合型糖鎖、ガングリオシド、HNK-1など)に注目し、分子病態と臨床症状の関連を多角的に解析しています。また、当教室では多くの臨床医のニーズに答えるべく、末梢神経の病理診断を佐賀大学との共同研究で行っております。

研究手法としては、血清・髄液・末梢神経生検組織を対象とした免疫測定(ELISA、Simoaなど)、補体活性アッセイ、糖鎖解析(質量分析)、さらにはRNAシーケンスによるトランスクリプトーム解析などを駆使し、疾患特異的な分子シグネチャーを抽出しています。また、国内外の共同研究ネットワークを通じて症例コホートを集積し、臨床情報とバイオマーカーの統合解析を進めることで、精密診断と治療反応予測の実現を目指しています。

最終的には、これらの知見をもとに「誰が、いつ、どの治療に最も反応するのか」を科学的に示すことで、末梢神経疾患および神経免疫疾患における個別化医療の確立に貢献することを目標としています。