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研究グループ紹介

研究グループ紹介

レビーグループ

健診から前駆期をとらえ、
予後予測と先制医療をめざすコホート研究

当グループでは、2017年より健診受診者を対象とした質問紙調査に基づくレビー小体病発症ハイリスク者コホート研究(NaT-PROBE研究)を進めています。これまでの解析から、50歳以上の健診受診者のうち約6%が複数の前駆症状(自律神経障害、レム睡眠行動異常症、嗅覚障害)を有するレビー小体病発症ハイリスク者であることを明らかにしました(Hattori et al. J Neurol. 2020)。さらに、その約3分の1でDaT-SPECTまたはMIBG心筋シンチグラフィの集積低下を認め(Hattori et al. NPJ Parkinsons Dis. 2023)、約半数で神経変性マーカーである血漿ニューロフィラメント軽鎖(NfL)の上昇を確認しています(Hiraga et al. NPJ Parkinsons Dis. 2024)。

加えて、発症前の軽微な運動症状を捉える新規質問紙を開発し(Tamakoshi et al. J Parkinsons Dis. 2025)、多様な前駆期集団の抽出にも取り組んでいます。これらの一連の成果は、ハイリスク者において臨床症状が現れる以前から神経変性が進行していることを示す重要な知見であり、先制治療の対象集団を同定する基盤となります。私たちは、これらの知見をもとにレビー小体病前駆期の層別化・予後予測モデルの構築を進め、先制医療の実現に向けた学術的基盤を確立することを目指しています。