入局案内
キャリアパスと成長の道筋
名古屋大学神経内科学は、臨床・研究・教育・国際交流の4本柱で次世代の脳神経内科医を育成しています。その際、社会の中で医局が果たすべき責任を踏まえつつ、個人の希望や状況をできる限り尊重しています。以下にキャリアパスの例を示しますが、必ずこれでなければいけないということではありません。キャリアパスは一人ひとりに合わせて柔軟に設計することが可能です。
【初期研修(1, 2年)】
幅広い診療科をローテートし、総合診療能力を獲得します。当院または関連病院を選択することが可能です。なお、当院にはキャリアの早い時期から研究を開始したい方向けの研究コースがあります。詳しくは名古屋大学医学部附属病院のホームページ(https://med2.nagoya-u.ac/p02/#program)をご覧ください。
《名古屋大学神経内科学の関連病院一覧》
名古屋大学神経内科学には、愛知県内外に多くの関連病院があります。
詳しくは、こちらをご覧ください。
【内科専攻医研修(3〜5年目)】
多くは初期研修を行った病院で、引き続き脳神経内科医として後期研修を行います。また初期研修を名大病院や関連病院以外で行った先生も、後期研修として広く受け入れています。東海地区で脳神経内科医として後期研修を行いたい先生は是非ご連絡ください。
名大病院およびその関連病院に所属する神経内科専門医・指導医の数は全国的にもトップクラスですので、多くの専門医・指導医のもと豊富な臨床経験を積むことが可能です。また、学会、勉強会、研究会への参加機会も多く、他施設の先輩脳神経内科医から学ぶこともでき、同期の脳神経内科医と切磋琢磨できる環境を整えています。原則、名大病院および関連病院で内科専攻医研修を行っていただく方には医局に入局していただいています。
【専門医研修(6, 7年目)】
内科専攻医の異動研修が終了した後、基本的には内科専攻医研修を開始した病院に戻ることができます。内科専門医を取得した後、神経内科専門医の受験資格を得るには学会指定の教育施設で勤務することが義務づけられていますが、関連病院の多くが教育施設・准教育施設であり、単独施設の研修で神経内科専門医の受験資格を得ることが可能です。神経内科専門医の取得に向けて大学病院と関連病院が相互に協力し、学会や研究会を通じて研鑽を行い、毎年10名を超える多くの神経内科専門医を養成しています。神経内科専門医試験の合格率は90%以上で全国でもトップクラスです。
【大学院進学(おおむね8年目~)】
病気のメカニズムにせまったり、新しい治療法を開発する基礎研究、基礎と臨床をつなぐトランスレーショナルリサーチ、患者さんの臨床・画像データやバイオマーカーを解析する臨床研究、新しい治療法の有効性・安全性を調べる医師主導治験など、幅広いテーマがあります。どの研究をするにも、臨床で生じた疑問(クリニカルクエスチョン)を解決することを重要視しており、AI・数理などのデータサイエンスも積極的に活用しています。学位取得に加えて国際学会での発表や論文執筆の機会も豊富にありますし、どの分野においても、名古屋大学神経内科学では国際的に高いレベルの研究を行っています。ぜひ研究の醍醐味を味わってください。名古屋大学では、文科省事業などにより大学院生への経済的サポートがあります。また、ジョイントディグリープログラムに入学すると、在学中に海外留学することもできます。
【留学】
名古屋大学神経内科学は、欧米や国内の研究機関への留学をサポートし、世界基準の臨床・研究経験を日本に還元できる人材育成を目指しています。留学後は、国際共同研究や学会活動の中心的役割を担うチャンスが拡がっています。学生時代に研究経験のある方や研究志向の強い方には、他の方より早めに大学院に入っていただくことも可能です。

名古屋大学神経内科学では、脳神経内科に興味を持ち、ともに脳神経疾患に立ち向かってくれる若手医師の方を広く募集しています。臨床研修病院で、「脳神経内科医になりたい」と思った時点で、当神経内科学へ入局することをおすすめします。皆さんが臨床研修への研鑽を積みながら、神経内科専門医取得に向けたサポートを医局全体で行う事が可能です。たとえ神経内科学への入局を決めたとしても、引き続き研修病院で勤務を続けることに何ら支障はきたしません。また、内科専攻医研修を別の病院で行いたい場合は、名古屋大学神経内科学および関連病院間の人事交流を利用して異動することも可能です。またトラブルや不慮の事故などの際には医局全体でサポートいたします。
入局することで、先生方の脳神経内科医へのスタートを教室として全面的にバックアップすることができます。入局を希望される場合には、研修病院の脳神経内科責任者を通じてご連絡ください。また、関連病院以外からの入局を希望される先生は、名古屋大学神経内科学までご連絡ください。
女性医師へのサポート
脳神経内科はライフイベントとキャリアの両立がしやすく、女性医師に人気の高い診療科の一つです。脳梗塞超急性期などの緊急性の高い診療から、慢性疾患のリハビリテーションや訪問診療など幅の広い働き方ができ、ライフスタイルに合わせた職場の選択をできることが魅力です。
また、脳神経内科は特殊な技術を必要とする診療が少なく、どちらかというと経験や知識を必要とする診療科であることから、妊娠・出産・育児などによりブランクができても、復帰しやすく、活躍しやすい診療科でもあります。ライフステージに合わせたキャリアプランを一緒に考えましょう。
体験談 ―
名古屋大学神経内科学で学ぶということ
【若手医師の声】
救急外来で頭痛・意識障害の初期対応を経験したとき、自分の成長を実感しました。症例検討会では上級医と活発に議論でき、臨床力が飛躍的に伸びます。自分が診た患者さんを研究テーマとして学会発表まで行えたことは、忘れられない経験です。
【女性医師の声】
出産後の復帰が不安でしたが、時短勤務と研究専念期間を組み合わせることで無理なく復帰できました。現在は外来と研究を両立しつつ、学会発表も続けています。キャリアを諦めずに続けられる場所です。
【大学院生の声】
研究に集中する4年間で、臨床では得られない視点を学びました。国際学会での発表や論文投稿を通じて、Physician Scientistとしての自信がつきました。
【海外留学経験者の声】
留学先では多国籍の研究者と議論し、最新の治療法や研究手法に触れました。帰国後は共同研究を推進し、若手に留学の魅力を伝える立場になれたことが大きな喜びです。名古屋大学神経内科学は世界へ挑戦するチャンスを後押ししてくれます。
メッセージ
名古屋大学神経内科学は、挑戦する人を全力で応援する医局です。「患者さんとの触れ合いを大切にしたい」「難病の患者さんに対して治療薬を届けたい」「わからない症状と諦められていた患者さんに対して適切な診断をして差し上げたい」——そう感じる方は、ぜひ一度見学にいらしてください。未来の仲間にお会いできる日を楽しみにしています。